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2009年9月

2009年9月30日 (水曜日)

ゴースト

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 これは失敗、という1枚。雨で散歩に行けず、いらいらしているところへ、「くま(仮名)」さんだけがケージから出してもらっているのを見て怒り心頭の「ちち(仮名)」さん。左手で「くま(仮名)」さんを撫でてやりつつ右手でパシャとやったら、暗いわブレるわ目は光るわで、ちょっと不気味な仕上がりになってしまいました。
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 同じように不気味な感じのこちら、実用的な文房具です。鉛筆ホルダーか、と思わせて実は鉛筆削り。ドイツ、KUM社製の、その名もゴーストシャープナーです。分度器ドットコムさんにお邪魔しましたら、棚にぽつんと置いてあったので保護してきました。

 オバケといった方がしっくり来る、何となく明るく、親しみやすい感じのゴーストです。お腹にBOOH BOOHと書いてあって、ヒュードロドロというよりヒューモラス、ですね。
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 底の部分から鉛筆を差し込んで削るようになっており、削りカスはボディ内部にたまります。ドイツ製ではありますが、三角軸や太軸の鉛筆を削ることはできません。

 そのままですと置いた机が汚れますから、削り口にはメーカーロゴの入った蓋が付いております。この蓋は、なくしてしまわないようにストラップでつながれています。
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 でも、この鉛筆削りの魅力、それはオバケだというところなのです。こんなものを使わなくても、鉛筆を削るのに不自由はしません。これはやっぱり、机の上に置いて見て楽しむもの。蓄光性なので、照明を落とすとボォ~っと蛍のような色に光る、それを楽しむものなのだと思います。
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2009年9月29日 (火曜日)

今日は何の日

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 さかんに後ろ脚(の爪?)を噛んでいる「くま(仮名)」さん。くつろぎのひとときには、必ず見られる光景です。何や、脚、そんなにおいしいんかぁ?などと声をかけても知らん顔です。小さい頃、指の間に小石が入り込んでいるのに気づかずに化膿させてしまったことがあるので、この動作を見ていると、また何か挟まってるんじゃないか、と、いつものこととはいえ気になります。
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 今日は何を書こうかな、というとき、まずは犬を見ます。続いて今日がどういう日であるかを調べて、結びつく部分がないかなぁ、と考えるわけですが、今日は本当に簡単。クリーニングの日だったのです。この日に合わせて後ろ脚のクリーニングをしてくれた飼い犬に感謝しつつ、クリーニングをしてみて、ええっ!と思った1本、プラチナの小さな萬年筆です。

 見た目はとってもチープですし、チューリップ柄というのがまた何とも・・・。剥げるかもしれんなぁと思いつつ超音波洗浄してみると、出てきたのは18Kの文字でした。
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 金ペン、しかも一般には高級と受け取られる18K。少し焼けているのもいい感じです。

 収納時、筆記時ともに一般的なショートタイプとほぼ同じ大きさですが、ショートタイプに比べるとキャップがやや短くなっており、それはそのまま筆記時の長さの差となっています。
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 日本国内から海外のオークションに出品されていた古いペンを落札したらおまけに付いてきたもの。目が悪くなって来ているので、最初はどこのペンだろうと思っておりましたが、写真に撮ってみると、ペン先もキャップもしっかりプラチナです。
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 ペン先の状態もまさしくプラチナで、やや渋めのフローで、少しコリコリした感触があります。以前はこれが嫌いでしたが、最近はこういう書き味もアリやな、などと思うようになってきました。

 残念ながら、これがいつ頃の、何というペンなのか、まったくわかりません。例によって、何かご存じの方、お教えいただけましたら幸いです。
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2009年9月28日 (月曜日)

鉄人

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 ビルの街にガォー、です。阪神淡路大震災からの復興と長田地区の活性化、さらには原作者である横山光輝さんの記念館設立を目指す神戸鉄人プロジェクト、ただいま進行中です。肝心の鉄人28号は高さ18メートル。この夏お台場で公開されたガンダムと同じですが、ガンダムは50センチほどの台座の上に立っており、白基調のカラーということもあって背が高く見えたように思います。長田の鉄人28号を見た第一印象は「ん、小さいな」でした。
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 おおかた完成しているようですが、まだ大部分が覆われた状態です。樹脂製の外皮を持つお台場のガンダムに対し、長田の鉄人の外皮は薄い鋼板でできています。見上げて撮ると、生憎の曇り空に、同じ色の外皮が溶け込んでしまいます。工事中の現在、柵で囲まれていますが、完成したらすぐそばまで近寄れそうな感じです。
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 実はここへ来る前に、六甲アイランドの鞄屋さん、ル・ボナーにお邪魔しておりました。革製品を購入したいという方の道案内を兼ねての訪問でした。ドアを開けると、吠えるチャーと製品作りに励むハミさん、そして、タバコをくゆらせてゆったりと過ごすボンジョルノという、見慣れた光景が広がります。

 ブツ撮りするには最高、というこのお店のカウンターには、例によってさまざまな萬年筆が並べられ、熱心に話し込むボンジョルノ。カメラと萬年筆(それに時計とアルファ)が大好きなその辺のおっさん、という感じです。どう見ても鞄作りに使うものとは思えない道具も自然に出てくるのが面白いところです。
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 目の前で嬉嬉として萬年筆を語るこのおっさんが、日本有数の鞄造りの鉄人とは俄に信じられません。でも、私は見たことがあるのです。ボンジョルノが革について、鞄について語るところを。誰もが知っているボンジョルノからすれば、その姿はまさに別人28号。革のことならこの人に任せておけば安心、と思わせてくれる、それでいて気さくな職人さんなのです。

 で、お店にある接客カウンターを兼ねた机、その引き出しを開けると・・・・・・。その光景は、やっぱりこの人、萬年筆菌に冒されたイタリア人なんや、と実感させてくれるものでした。
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 JR神戸線の住吉駅、または阪神電鉄本線の魚崎駅から乗った六甲ライナーが「アイランドセンター」駅に滑り込む直前、進行方向左手を見下ろしてください。そこに見える広場に面して、ル・ボナーはあります。

 初めての方は、お気に入りの萬年筆を持って行かれることをおすすめします。一見無愛想で、いらっしゃいませだけしか話しかけてくれないおっさんですが、萬年筆を見せれば向こうから話しかけてくれることでしょう。革製品の話をするのはそれからでも遅くありません。
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2009年9月27日 (日曜日)

しっかり飲む

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 のどを潤す「くま(仮名)」さん。トップブランドとも言うべきこの給水器、その性能で重要な点は「むせないこと」なのだそうです。どばっと水が出ないようになっており、ちっちゃなわんこが飲む時でも大丈夫なのだとか。けれどもそれが仇となって、大人のわんこにとってはじれったく感じられるもののようです。

 出にくい水にイライラっとなって、パイプの部分をかじっている姿も良く目にします。やっぱり、飲みたい時にしっかり飲めないのはいやなんでしょうね。
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 セーラーの自信作、プロフィット・レアロです。手元にある吸入式萬年筆で国産のものはPILOTとプラチナ、それぞれ1タイプずつ。セーラーの95周年記念レアロは使用頻度が低いのでお嫁に出しましたが、生まれかわってやって来た、という感じで、国産3メーカーの吸入式が揃いました。

 実際、吸入式イコールインクたっぷり、ではなく、むしろその逆であることの方が多いわけですが、それでも私は吸入式を支持する派、です。それほどたくさん書く方でもないので、一度吸入すればそれこそインクの色が濃くなるまでもちます。それに、インクを入れるのに胴軸を外して、という姿は、軸が美しければ美しいほど間抜けな感じがします。
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 インク窓のところで折れてしまうペン、というのもあるようですが、レアロの場合、インク窓はむしろ丈夫な部分です。尾栓もスムーズに回るので、指先には気持ちの良い感触が伝わってきます。今にもどこかが壊れるんではないか、という私のOmasと対照的です。
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 しっかりインクを飲ませるためのリザーヴァー。レアロにセットされたオリジナルインク「仲秋」のボトルから引き上げて洗ってみました。上部のカップ部分に空いた穴からインクが流れ込んで下部のコーン型の部分にたまるようになっております。なぜか引き出しにシリンジが入っていたので、インクを入れてみました。
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 リザーヴァーは柔らかい樹脂製ですから、コーン型の先端部分にペン先がぶつかっても精神衛生上の問題はなさそうです。私自身はあまり書かないくせにインクを一杯持っていますので、リザーヴァーのお世話になるほどインク瓶の水位を下げることはないと思いますが、普通に吸入するにも便利そうです。
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 新品から少し減った状態ですが、静かに沈めたリザーヴァーの中にはインクが流れ込んでいませんね。で、おもむろに瓶の蓋を閉めて、そぉ~っと天地を逆にして、わくわくしながら蓋を開けます。これから買われる方は、帰ってきたらしばらく放置してから瓶を開けるようにすれば、指を汚してリザーヴァーを引き上げたりしなくても観察できるのではないでしょうか。
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 肝心のレアロの使用感はどうなんだ、ということですが、これは何の問題もありません。いつものセーラー萬年筆です。無調整でいきなり書き出しても何の不満もないシルキーな書き味です。そんなことより何より、尾栓のスムーズさが印象的です。

 世間ではこのレアロ、いわゆる仏壇萬年筆(黒と金のコンビネーション)ということで、バリエーションが出るまで様子見、という人も多いようですが、実用するにはとてもいいペンです。何より現行品で通常ラインですから、壊したり失ったりしても金額的損失だけで済みます。趣味性は乏しいかも知れませんが、吸入機構に不安を感じないあたり、さりげなく凄い1本です。
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2009年9月26日 (土曜日)

ほのかな灯り

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 合焦の音に気づいてこちらを向いた「ちち(仮名)」さん。部屋の中は本が読めないほどに暗いのですが、さすがは白い犬、普通に撮れております。夜は静かに寝て欲しい、と思ったら電気を消すに限ります。ただ、遊んで欲しいという欲求が収まらないときもあって、そういうときには隣の部屋からほのかな灯りがもれてくるのを見て「そこにいるんでしょ、遊んで頂戴っ!」と吠えまくることも少なくありません。
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 強い西日を浴びて走る郵便車フリート。軽貨物車とはいえ赤く塗られたのが3台連なって走るとなかなかの迫力です。撮影時刻は午後4時半頃。奈良県の東端に近い曽爾高原へ、「山灯り」なるものを見に行く途中、信号待ちの運転席からパチリ、でした。

 リンク先にもありますように、この時期の曽爾高原といえばススキ。天気の良い休日ともなれば、夕陽を浴びて金色にたなびくススキを撮ろうとするカメラマンたちの間で場所取り合戦が繰り広げられるようです。

 ここの亀山、あるいは倶留尊山から見下ろせる瓢箪型の湿地がお亀池で、その周りの遊歩道に沿って灯籠を立ててほのかな光の輪を見せる、というのが「曽爾高原 山灯り」です。

 このイヴェント、行こう行こうと思いつつ、毎年終わった頃に思い出しては舌打ちをしているのですが、今年は早くに思い出したので、妻と次男を誘って出かけてみたのです。
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 風情も何もありませんが、ストロボ焚かないことには何にも写りません。自宅から1時間半かけて到着後、ススキの中を20分ほど歩いておしまい。まんが日本昔話に出てくるようなけったいな形の山々を見上げると、青白く光るお月様。賑やかながらどこか寂しく感じられる虫の声。気分はすっかり「秋」です。

 ええ感じやなぁ・・・とぼんやりしていたのですが、「お腹空いた」の声で一気に現実に引き戻されました。近くに炭火焼き肉を供する雰囲気のあるお店があったはず・・・・・と記憶をたぐって、三太夫というお店で夕食ということになりました。
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 このお店、基本的には個室でいただくスタイルです。通された部屋の隅にはアンティークっぽい灯り。雰囲気抜群です。本日、いちばん興味をひかれたのがこれでした。

 部屋にはさらに、連絡用に使うダイヤル式の黒電話がありました。次男にとっては初めて見る「変な」電話です。興味津々の次男にひととおり説明して、いざ連絡というときには実際にダイヤルさせてみました。ダイヤル式の電話機を使ったことのある人も減る一方。使ったことがない、という人がほとんどになるのも時間の問題でしょう。
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2009年9月25日 (金曜日)

長々と

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 小さな体を長々と横たえて寛ぐ「くま(仮名)」さん。この姿勢、頭がケージに押しつけられて痛くないのだろうかと思いますが、彼女にとってはお気に入りの姿勢なのでしょう。本当にリラックスしている時にはこういう風にしていることが多いように思います。

 もっともっとリラックスしている時(体に触れるとびっくりして飛び起きます)には、もっと長くなって寝ております。見ていて本当に気持ちよさそうでうらやましい限りです。
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 メーカー不詳。ドイツからやって来た萬年筆です。長さを実感していただくために物差しとシャルロッテを並べてみました。キャップを閉じた状態で15センチ前後もあれば「堂々たる大型萬年筆」と言われるものです。クリップがついているものでこの長さ、嬉しくなるほど豪快です。

 軸とキャップはローズウッド系の木軸です。ひょっとしたらブラジリアンローズウッド、いわゆるハカランダの可能性もあるとか。工房 楔の永田さんに「削ってみればわかります」と言われましたが、こいつを削ったらより一層細長くなるのでご辞退申し上げました。謎は謎としておくのも楽しみの一つです。
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 キャップを挿した筆記状態の長さは実に20センチ。キャップを挿さなくても、前寄りを持って書く人には嫌われることでしょう。で、こういうばかでかい萬年筆がどうしてヴァレンチノなのか、というのも気になります。おちゃらけのようでいて、ペン先はしっかり14K。謎は深まるばかりです。

 手元に来た時には、ロングタイプで赤系統のカートリッヂがささっておりました。超音波にアルカリイオン水、そしてロットリングクリーナーと手を尽くしましたが綺麗にならず、結局はペン先を抜いて掃除してもらいました。相当抜けにくかったようです。気弱な私には、ペン先を力づくで引き抜くだけの度胸も力もなかったのです。
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 写真を見て初めて気づいたことがひとつ。ロットリングクリーナーに浸け置かれた首軸には赤い輪があったのでした。これがどういうペンなのかご存じの方、いらっしゃいますでしょうか。

2009年9月24日 (木曜日)

怖い・・・けれど魅力的

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 ケージから出してもらうと、そこら中の物を噛んだり引っ張ったりして暴れ回る「ちち(仮名)」さん。嬉しくて仕方ないのでしょうが、出す方には覚悟が必要です。次男のクリアファイルを嬉しそうに咥えてきて、ここでポトリ。佐川急便のラベルが貼ってある箱にいつも座っているBIGストラップ「お父さん」は、「ちち(仮名)」さんに噛まれそうになったところを長女に救出されました。

 で、彼女は気づいたのです、箱のそばに、何やら不安定な紙袋があることに。鼻でつつくと微妙にゆらゆら揺れるので、これはいいおもちゃになりそう、と思いつつ、得体が知れないのでやっぱり怖い。そこで、思いっきり後重心で、首だけぐぅ~っと伸ばして様子をうかがっているのです。悪い飼い主は床を踏みならしたり団扇で袋を扇いだりして「ちち(仮名)」さんをビビらせては笑っております。
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 紙袋の中身は、神戸・六甲アイランドのル・ボナー製「でぶペンケース」です。余裕で10本以上の筆記具を飲み込む大容量は魅力的ながら、がっしりとしたブッテーロ製ということで、ほどよく柔らかくなるまで相当かかるだろうなぁ、と購入に二の足を踏んでいたものです。5月のWAGNER関西地区大会の際に購入された会員さんがありましたが、私は見送り。それが今回、しなやかなシュランケンカーフを使ったバージョンが追加されて、あっさり墜ちてしまいました。

 黒い革の筆入れというのは、ありふれていそうでいて、いざ探すとなかなか見つからないものです。カラフルな物から売れていく、という同店の傾向に逆らって、この真っ黒な子を保護してきました。

 ちなみに、別のお店の商品にこんなのこんなのもあるのですが、ずっと以前から作り続けてこられているル・ボナーさんのものがオリジナルというか、いろんな作り手のイマジネーションの元になっているのだろうと思います。
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 で、ちょっと気持ちの入る文具を入れてみました。工房 楔の黒柿カッター、花梨のペンシル、そしてスネークウッドのボールペンと定規です。

 実際、こんな風にがちゃがちゃ入れてしまうと、せっかくの美しい木肌に傷がついてしまいますから、実際にこれでいくなら、それぞれをサックか何かに収めてからこのケースに入れる、ということになってしまいます。面倒くさがり屋の私にはそんなことは不可能ですから、結局は無難なものばかり入れて持ち歩くことになるのでしょう。

 その無難でないものばかり集めて記念撮影です。手前からスネークウッドの定規。レーザーで目盛りを入れてありますが、これは気休めのようなものでしょう。私は線を引きながら本を読む習慣がないので、ほとんど出番がなさそうです。定規のような形だと、さすがのスネークウッドでもそうそう割れたりはしないそうです。
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 真ん中は黒柿のカッターナイフ。比較的平らで広い面がありますから、木目を見て楽しむのにも向いています。怖くて職場には持ち込めませんし、自宅でカッターを使う状況というのもあまりないので、残念ながらあまり熟成が進んでおりません。

 そして一番奥がスネークウッドのボールペン。クロスの細長いリフィルが合うようです。すでに改造の虫が騒いでおりますが、このペンにとって重要なのは書き味などではなく軸の素材です。すでにしっかりと割れが来ております。

 高価なスネークウッドを使ったものが割れるのは怖いのですが、木目の美しさはそれを補ってあまりあるものです。割れたからといって使えないほどになるわけでもなさそうですので、割れ目が広がったり狭まったりする様子を楽しむぐらいの気持ちでつきあっていこうと思っております。

2009年9月23日 (水曜日)

小さな秘密計画

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 あ~っ、撮ったらあかんって・・・と叫んでいるかのような「くま(仮名)」さん。暗い部屋の中で寝ているところを忍び寄ってストロボ撮影。実際には怒っているのではなく、大きなあくびをしているところですが、何か秘密にしておきたいところを見られた時のように見えておもしろいです。

 実際彼女は、寝ながら遊ぶ、というのが大好き。仰向けにひっくり返ってあくびをしながらぬいぐるみを噛んだりして、ひとしきり遊ぶとむにゃむにゃと眠ってしまうのです。
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 斜めで、しかも光ってしまっておりますが、左はご存じcomplotto-10・黒檀。右は花梨瘤で作られたcomplotto-miniです。工房 楔の作品ですが、T-craftさんの多用途型木製極小小物入れMixとして企画されたもののようです。

 工房 楔さん独自の仕様として、この中にル・ボナー製の小さな革を入れて、カードなどを入れた場合の取り出しやすさを追求してあります。小さくてもコンプロットですから、指物ではなく刳物、つまりこの大きさの木のブロックから削りだして造形されているのです。
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 内部はこんな感じです。やはり名刺入れとして使うのが一番でしょうか。10本入り万年筆ケースであるコンプロットと同じく、開閉部分にはマグネットが仕込まれていてパチンと小気味よく閉じられます、

 このマグネットは、本体と蓋とが接する面より少し奥に埋め込まれており、そのくぼみは花梨の削り屑と接着剤を練ったもので埋められています。10年20年と使う間には、本体も同じ色になって見分けがつかなくなるだろう、とのことでした。エイジングが楽しめる小物入れなのです。
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 この小箱を買うべきか、あるいは素敵な木軸のボールペンを買うべきか悩んだすえ、私はボールペンを選んだのですが、妻はこの小箱がいたく気に入ったようで、結局両方とも我が家にやってきたのです。

 この調子で毎年9月下旬になると、永田作品が増えていくのかと思うと恐ろしいですね。これでどうだ、凄い材だろ、と突きつけてくるパワー。永田さんには悪魔の木工家という称号を贈るべきなのかも知れません。
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2009年9月22日 (火曜日)

目を光らせる

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 これは使えんなぁ、とボツにした「ちち(仮名)」さんの写真。ゆったりと寛いでいるところを撮ったのですが、部屋が暗かったのでストロボが自動発光してしまい、悪魔に魅入られた犬、みたいな感じに写りました。犬や猫の目にはタペタムという反射幕がありますから、ストロボ撮影は禁物です。
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 昨日ご紹介した京都のボルテールさん。お店と売り場担当のお姉さんの名誉のために書きますが、昨日私たちが購入したペンは合計3本でした。そのそれぞれについて箱を探し、保証書にスタンプを捺すという作業をしてくれたので、余計に時間がかかったのです。3本の内2本は同じボールペンの色違い。米TACCIA.PENSのJupiterというボールペンです。

 専用の革(合皮かも?)のサックもついてくるこのペン、何よりも収納時の小ささが特徴で、大人が手に握ると完全に隠れてしまいます。さらには、マーブル系の美しいボディも魅力です。
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 キャップはネジ式。外したキャップをお尻につけるのもまたネジ式。小さいペンですからどこへでも持ち歩いて。。。と考えますが、これは思い立ってから書き出すまでに相当時間のかかるペンです。工房 楔の黒柿カッターと比べてみるとわかるように、筆記時には実用的な長さになります。
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 リフィルはいわゆる4Cタイプですので、好みの書き味のものに交換できます。これの替え芯は4Cですかと尋ねた時に、すぐにはいそうですと返ってきたのには好感が持てました。実際、この程度のことも勉強していない文具店員さんもけっこう多いのです。ボルテール、またちょくちょく行ってしまいそうです。

 今日は、大阪市内のとあるリサイクルショップに行きました。非常に珍しいペンをオークションに出されていて、「実店舗で売れたらごめんね」ということでしたので、現物を見せてもらいがてら直接購入の交渉をしてみたのです。
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 結論から言うと、「行くんじゃなかった」ってところです。店頭に並べていた時の値札を見せてもらい、その値段で売ってくれるのかと聞くと、「買ってくれるっていうんなら、オークションでもここまで上げますよね。」というお答。まぁその可能性はありますけれど、と答えた次の一言、これは聞きたくなかった。「もし上がらなければ、こっちで入札して上げればいいことですし。」

 直接売ってもらえたら嬉しいけれど、それでは出品者にペナルティが科せられるしなぁ、なんて考えていたのがバカみたいです。こりゃ何としてでも落とさなければ、と思っていた気持ちが一気にしぼみました。なんたる偶然か、そのお店が閉店した時刻あたりに入札があって、グンと値段が上がっておりました。
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 店長曰く、この商品は珍しく出品直後の入札があったのでおおいに期待している、と。安値で落ちそうになったら自分が落札して、納得のいく高値で落ちるまで何度でも出品するから、今お売りしなくてもいいんですよ、と。恐れ入りました。

 こういう人にオークションの規約違反だ何だと言っても無駄でしょうから、あぁあと思いつつ退散。品物は凄いんですが、こういう人の手にあるということは、適正価格で入手することはできないということです。見なかったことにして諦めるほかありませんが、同じお店でも、志には天と地、いやそれ以上の違いがあるのですね。人を呪ってはいけませんが、正直、こういうお店には潰れてもらいたいです。


2009年9月21日 (月曜日)

御縁日

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 そこの軽トラック、あぶないっ! とイチビってみました。撮影場所は和歌山県伊都郡九度山町上古沢。撮影者が振り返って深い谷越しに山を見上げると、南海電鉄高野線の上古沢駅が見えます。

 お彼岸ですので、お墓参りに行ってきました。我が家のお墓は高野山にあります。観光客の皆さんが「おぉこれは織田信長のお墓!」とか、「あっ、明智光秀の墓は切腹してるっ!」とかいいながらそぞろ歩く奥の院の片隅です。ブランド的には最高ですけれど、お参りするのは大変。電車利用ですと自宅から3時間。秋のお彼岸は天候が不安定なのと、出遅れて指定券が取れなかったことから、覚悟を決めて車で出かけました。
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 私一人なら東京まででも給油以外ノンストップですが、家族同行となると特急が準急になったぐらいの感じです。冒頭のカエルさんは休憩に入ったドライブインの看板?で、崩落防止に吹き付けられたコンクリートの上に立体的に造形されております。

 この道は、かつて、お金を取る道路としては日本一悪いのではないかといわれた高野山(有料)道路。20年ほど前に無料開放されました。ここを12メートルの観光バスが走るので、その後に付いたりするとその日はあきらめなくてはなりません。今日も他府県のバスが変なところで詰まったので大渋滞。バスに罪はなく、市街地でさえフラフラ走っているような人が乗り入れなければ済む話ですが、そういうわけにもいきません。私は仕方なく、さらに狭くて曲がりくねった抜け道を走ることになります。
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 普通の休日なら、自宅から1時間ほどでこの山道に入るのですが、今日はここへたどり着くまでに3時間弱。子ども達をたたき起こして朝の空気の中出発したのに、進むのは太陽ばかり。あんまり動かないので、ぼぉ~っと窓の外を眺めていて見つけた看板。謝っているようにも見えますが、状況から見て感謝のお辞儀でしょう。そう頭では理解できても、道路工事の看板で頭を下げているおっさんと何が違うのか、私にはわかりません。
 
 高野山内も人、人、人。弘法大師は3月21日に入定された(亡くなった)ので、毎月21日は大師の御縁日。山内各所で道行く人々に茶菓が振る舞われるのです。その日に合わせてお山に登ってくる人と、私たちのようなお彼岸の墓参に来る人、それにシルヴァーウィークの観光客が加わって、いつになく賑やかです。でも入れ物が小さいので、どこへ行っても混雑と渋滞ばっかりです。
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 実に10時間近くかけてようやく帰宅。今日はここまで、といいたいところですが、それではあまりにも愛想がないので、妻の万年筆を1本、紹介いたします。

 昨日、京都四条のボルテールというお店で買ってきたもの。メーカーは独ONLINE。1991年創業のカジュアル筆記具ブランドです。小振りなボディにスワロフスキーのクリスタルがちりばめられており、Crystal InspiratioNsというのがモデル名ではないかと思います。スチールのペン先は非常によい状態で、段差もスリットも問題なく、そのままですらすらと書けました。
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 このお店から京都駅までは地下鉄で2駅、約5分というところ。乗り換えその他を考えても、お店を出てから20分後には余裕で京都駅発の列車に乗れるはずでした。15時56分発のスーパーはくとに乗って神戸へ行くつもりでペンの会計をお願いしたのが15時25分頃。さすがに15時45分にお店を出たのでは間に合いませんでした。

 このお店、基本的には陳列品を買うことになるようです。まず箱その他を捜してペンを収め、それを包んで・・・というのに時間のかかること。そのせいでしょうか、買い物をしたお客にはチョコレートがすすめられます。

 お店の雰囲気は宝石店のような感じで、担当の女性もなかなかしっかりと商品について勉強していると感じましたが、お店が混んでくると相当待たされてしまうかもしれません。丁寧な対応には好感が持てますので、じっくり時間の取れるときに行くべきお店といえましょう。

 万年筆を中心とした筆記具専門店で、それが京都の真ん中で、烏丸通りに面した路面店、というのも凄いことです。こういうお店がもっと増えることを期待しております。京都へ来られましたら冷やかしてみて損はないと思います。
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2009年9月20日 (日曜日)

欲張り

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 食事中の飼い主をじっと見つめて何かを訴える飼い犬たち。適当にカメラを持ってパシャッとやったら変なものまで写ってしまいましたのでちょっとマスクしております。隠れているところは彼女たちが走り回ったあとなので台風通過後のような様子になっております。

 こういうときにはテレビの音なんぞ聞こえないほどにやかましいのですが、相手をすると学習してしまいますからひたすら無視。我慢強く無視するのです。家族の中には我慢できない人もおりますので、そういう人がおやつをあげたりして、結局、鳴いたら何か出てくる、っていう具合に学習してしまっている彼女たちなのでありました。それにしても、「くま(仮名)」さんの美人ぶりに比べて「ちち(仮名)」さんは並かそれ以下ですねぇ。可愛いのは文句なしに可愛いのですけれども。
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 せんとくん筆記具、先日の木軸ボールペンに続く第2弾として、6機能ペンをご紹介します。黒、青、赤、緑、黄色の5色ボールペンにシャープペンシルという本体だけでもお腹いっぱい、というところへ、凛々しいお顔のせんとくんチャームまでついております。

 せんとくんのチャームポイントである鹿の角が左右で逆を向いているあたりも、なかなかひねりが効いております。ポーズこそ「ようこそ」ってな感じですけれど、目は笑ってませんね。来年の平城遷都1300年祭、偉いさんが来てくれはった時にはこんな顔して警護さしてもらいまっせ、ということなのでしょう。
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 この写真に写っている4つのレヴァーは、すべてボールペンのもの。上から黒、赤、黄、そして緑です。本体は透明な樹脂ですが、きっちりラメが入っているあたり、ヤンキー系な皆さんにも買って欲しいということなのではないでしょうか。

 本体がメタボなのにレヴァーは細く、突起の部分もたいへん小さく作られています。このペンの開発者は、実用性の限界に挑戦したのか、あるいは購入者の手の巧緻性に挑戦しようとしたのか、いずれにせよ、猛烈にノックしにくいことだけは確かです。
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 先の写真で裏側になっている部分。ここに見える黒いレヴァーは、先ほどの写真に写っていたものとは別で、シャープペンシル用です。押し下げてペンシルのメカニズムを出し、そのままノックして芯を出します。書く前に一度ノックするだけのボールペンですら相当なものですから、このシャープペンシルを使うことはほとんど精神修養の領域です。

 そして、クリップと完全に重なった位置に見えるのが青ボールペン用のレヴァー。胸ポケットから取り出すたびに自動的に青インクが出てくる効果を狙ったものと睨みました。そうでなければ、緑や黄より使用頻度の高い青のレヴァーがこんなところに秘匿されている理由が見つかりません。皆さんも奈良へお越しの節は、ぜひ1本お買い求めください。

2009年9月19日 (土曜日)

食っちゃ寝

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 吠えております。遊んでくれもしないのにケージのそばでカメラを構えている飼い主に腹を立てたのでしょうか。細い体に似合わない太い声でウォンと吠えた瞬間です。「ちち(仮名)」さんはおしゃべりな子で、本当に良く吠えたり鳴いたりします。中でも必至に吠えるのは、「くま(仮名)」さんが何かもらっている時。そして、家族が食事をしている時です。躾がなってませんね。
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 その昔、まだ子どもがお乳を飲んでいた頃、担当していたバドミントン部は日曜日の練習はしないと決めておりました。週に1日休んでもバチは当たらないだろうと思っていたのですが、税金で給料もらってるんだから日曜日も練習すべきだ、という匿名の電話が繰り返しかかってきました。

 これは全くの逆効果でして、天の邪鬼な私はそれ以来、部活動に自分の休みを差し出すのはまっぴら、という姿勢になりました。休みもなしに部活動の指導にいそしんでいる同僚たちにはまったくもって申し訳ないのですが、何をしているのかといえば家で食っちゃ寝の生活。娘のアドヴァイスを受けて、チキンラーメンに乗った白い白身、ってのに再挑戦。ばっちりやり方を会得しました。要はそぉ~っと白身にお湯を注ぐこと、これだけです。黄身にも注ぐと、写真のように膜の張ったような黄身になってしまいます。
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 そういうわけで、シルヴァーウィークといっても学校関係者はそれほどゆっくりもしていないようです。インフルエンザは大流行しておりますし、部活動の対外試合や運動会なんかもハイシーズンです。悪いなぁと思いつつも、家でゴロゴロしている私。今日のお昼は私と長男、そして次男の3人だけでしたので、次男の昼食として大好物のチキンラーメン。健康には?なのでこういう機会限定なのです。

 そして長男はギャートルズ肉。神戸の方の会社が試行錯誤を繰り返して、最終的には肉を入れる袋に工夫を凝らしてついに完成したという、アニメでよく見るお肉です。お皿の直径がおよそ20センチほど。ですので、これ一つ食べるとけっこうお腹に来ます。

 いやがる長男を説得して、かぶりついているところを写真に収めました。このギャートルズ肉、生産が追いつかないのでいつも期間限定でパッと売り出してサッと売り切れる、という状態。たまたまネットを覗いた時に販売していたので購入、というものですから、この次いつお目にかかれるかわかりません。
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 で、食べ終わったあとに残った骨は、「くま(仮名)」さんのものに。悲しそうに鳴き続ける「ちち(仮名)」さんなのでした。

2009年9月18日 (金曜日)

寝かせておいたら・・・

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 ひたすら眠る「くま(仮名)」さん。気持ちよさそうです。彼女は本当によく寝る子。これでもう少しクセが良ければ、ずっとケージの外に出しておいても良いのではないかと思いますが、さすがに柴犬ですから、リビング一つダメにする覚悟でないとそれはできません。

 まぁおとなしくてドテッと寝てばかりというイメージのレトリヴァー系でも、小さい頃はとんでもないそうですから、室内で犬を飼うにはそれなりの覚悟と体制が必要ということでしょうね。
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 かなり早い時期、昨年の夏にはすでに使っていた記憶のある、工房 楔のペンシル。例によって材は花梨です。0.7ミリでツイスト式という「変な」ところが気に入っておりましたが、ある時期から姿を消しておりました。お盆に部屋の整理をして、ほぼ1年ぶりにご対面、となったものです。それなりに使い込んでいたので、1年ほど寝ていたとはいえ、まずまず熟成しております。

 で、その工房 楔さんといえば、昨年の今頃、神戸元町のpen and message.さんの開店1周年記念イヴェントとして、永田さん自らお店に来られての即売会を開かれておりました。そこで買ったのが同じく花梨のピルケース。糖尿病の薬を飲み忘れないよう、肌身離さず身につけるには最適、ということで、家やクルマのキーといっしょに常にポケットに入っておりました、それでどんな具合になったか、というのが次の写真です。
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 飴色です。正直なところ、ここまでになるとは思っておりませんでしたし、毎日見ているとその変化にも鈍感になっておりました。同じ頃から手元にあるペンシルと比べて見てびっくり、というところです。

 手元にある木軸万年筆も、無造作にポケットに突っ込んで毎日持ち歩いていたら熟成できるかも・・・と思いましたが、サイズが大きいので邪魔ですし、あちこち傷がついて悲惨なことになりそうです。ポケットの中でインキが漏れたり、最悪、落としてしまうということもあるでしょう。がさつでぼんやりした私には無理な方法です。やっぱり、つやふきんで毎日スリスリするのが一番なのでしょう。
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2009年9月17日 (木曜日)

木軸・中国製

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 ちょっと影になってしまいましたが、けっこうべっぴんさんに撮れた「ちち(仮名)」さん。飼育主任たる長女にお散歩に連れて行ってもらったものの満足せず、きゅんきゅん言っているところへ通りかかった長男に「しゃあないなぁ」と再度のお散歩に連れだしてもらった後の満足げな様子です。

 やはり柴犬みたいに運動好きなわんこは、しっかりお散歩しないとストレスがたまってしまうようです。たっぷりお散歩した日は静かに寝るように思います。
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 帰りに立ち寄ったコンビニエンスストアで木軸のボールペンを発見。残念ながらライバルの中国製でしたのでためらったものの結局購入。輸出でここまで大きくなった日本にとって、中国は日の昇る勢いでまさに脅威。中国製品を買って彼の国を利するのも怖いのですが、現実には、今や中国の人のお世話にならなければ満足にご飯も食べられない、というのが実情。ここは少しでも早く共存共栄の道を確立すべきなのでしょうね。

 ツイスト式のボールペンで、軸はすべすべした白木。形としてはきわめてオーソドックスなものです。それでもこのペン、軸買いです。なぜなら、例のキャラクターが軸に入っているからです。
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 登場するなりボコボコにたたかれたせんとくん。可哀想なキャラクターです。当初、名前を公募している頃から気持ち悪いという反応はありましたが、例によって私はおもしろがっていたクチです。そんなに気持ち悪いとは思いません。むしろ、せんとくんを叩きまくった揚げ句、まんとくんなるものをでっちあげた運動の方が気持ち悪いです。奈良市長の迷走ぶりも根はいっしょなんじゃないか、などと考えると、選挙で大勝した政党がどのようにこの国を操縦していくのか、そちらにも不安が募ります。

 とにかく、私はせんとくんが大好きで、みんなが嫌いと言ったから自分も嫌い、という乗せられている人たちには白い目で見られます。そうなると余計に意地になって、せんとくんグッズを見つけたら買ってしまうという、平城遷都1300年祭の関係者から感謝状をもらえそうなおっさんなのです。
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 芯を収納した状態では、せんとくんと平城京1300年というロゴとがいっしょに見えるようになります。お値段も手頃でしたので、当分の間は落としてもいいような場面で酷使していこうと思うのですが、そうすると肝心のせんとくんが消えてしまいそうで不安です。

2009年9月16日 (水曜日)

何やこれ?

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 犬の顔をかたどっためがねケース。面白いので実物と並べて記念撮影を、と思った刹那、おとなしく寝ていた「くま(仮名)」さんが立ち上がってカプッときました。初見ですので怖がっても良さそうなものですが、妻が常用しているために匂いが付いていたのでしょう、躊躇なくかぶりついてきました。我が家族や犬たちにとって、この程度では「変なもん」のうちに入らないようです。
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 今日もまた、夜の9時過ぎから夕食。糖尿病持ちにとってこれは禁忌です。ほかにも、規則正しく少しずつ食べる、しっかり運動するといった糖尿病持ちの心得を少しも守っていない現状に少々焦りつつ、ジャーに残ったご飯を食べきって欲しいとのご要望にお応えしてしまいました。

 このふりかけを見て、長女曰く「永谷園・・・ちゃんとしたとこがこんなん出してもええん?」 まぁ、もっともな指摘かもしれません。カレー味のふりかけというだけでも怪しさ炸裂ですが、お茶づけにしてもよし、さらにはチャーハンの素にもなるよ、というのですから。

 ちなみに、写っておりませんがおかずは白菜を煮たもの。「白菜のたいたん」といえば、関西では普通に通るでしょう。
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 最近、まともに萬年筆を紹介していないような気がしますので、昨日の続きでこの1本。セーラーの創業75周年記念です。現在はペンドクターとして全国を走り回られている川口師の趣味は釣り。世に出て間もない高価なカーボン製釣り竿を使っていて、それこそ「何やこれ、綺麗やなぁ」と、そこからこの素材で萬年筆を造ろう、と考えられたあたりが凄いですね。

 素材が高価だったためにコスト面でたいへん苦労された、というのはよく知られている話ですが、軽い素材ゆえにペンとしてのバランスをとるのが大変だった、というお話も伺ったことがあります。それこそ気が遠くなるほどの試行錯誤の末に世に出されたペンなのです。
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 川口師が釣り竿を見て綺麗だと思われたキラキラした感じが出せないかとストロボを焚いてみましたが、白ぼけた写真になってしまいました。それこそ何度も試行錯誤すべきところですが、敢えて下手くそぶりを晒しておきます。

 それにしても、実に書きやすい、良くできた萬年筆です。青みがかった黒、とでもいうべき東急ハンズ心斎橋店のオリジナルインク「寂」を入れておりますが、実に良く合っているように思います。
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 正直なところ、セーラーの萬年筆に対しては、ペン先の滑りが良すぎて自分には合わない、と感じておりました。ある程度の抵抗感があるというか、止めたいところで止められる、という感じでないと、字の下手な自分の場合、よりいっそう字の形が崩れてしまうからです。

 このペンももちろんいい滑り具合ですが、しっかりと止めたいところで止められます。ペンクリニックで「健康診断」ということで川口師に診ていただき、非常にいい状態になっております。

 そして何より、黒いものが好きな私にとって、イオンプレーティングの黒いペン先を見ながら書くと気分が高まります。お仕事用の萬年筆として、黒で書くべきところにぎりぎり許されるこのインクとともに活躍してくれている1本です。
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2009年9月15日 (火曜日)

Fall

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 寝るでもなく、起きるでもなく、ただじっとしている「ちち(仮名)」さん。本人(犬)はきっと眠たいのでしょう、飼い主が目の前でうろうろしてもほとんど反応しません。ケージの前に落ちたおびただしい抜け毛が、季節の変わり目であることを教えてくれます。虫が嫌いなのであまり窓を開けない我が家ですが、ここ数日はエアコンの稼働率がグッと下がってきました。
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 例年この時期は残暑が厳しく、夏の疲れもあってだら~んとした毎日を過ごしてしまう、というイメージがあるのですが、今年はかなり様子が違います。昨日など、まだ夏服の生徒たちが寒い寒いと訴えておりました。

 こうなると、秋だなぁと実感し、来年のことを考えるようになります。書店や文具店では来年の手帳類が山積み。段取りの良い人は早々に購入して、しっかりと予定を書き入れていくのでしょう。私の仕事はそれほど時間に追われるわけではないのですが、かつて月曜から土曜まで学校があった時代を引きずりながらの週5日ですから、行事予定を組むのはけっこう大変です。

 こういう行事をやりたいので予定に入れて欲しい、という要望を受けて、ぶつかるところなどを調整するのが私の仕事ですが、そういうやり方には限界が来ております。来年はもっと攻めの姿勢で行かなくては、ということで、リスシオ1を使ったダイアリーを購入しました。
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 このダイアリー、ご存じのように大和出版印刷さんが酔狂にも特別に抄造させた萬年筆専用紙リスシオ1を使ったもの。いっしょに写っているツバメノートも、万年筆での書き良さには定評のある紙質ですが、シスシオ1はほとんど死角のない仕上がりと感じます。

 で、この手のモノを買うと、革のカヴァーを付けたくなるのが悪い癖です。来月中には登場予定のル・ボナーさんの革カヴァーにも興味があったのですが、とりあえず日付の入っていないフリーのデイリータイプを使うために4 ガッツのカヴァーを購入しました。
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 例によって分度器ドットコムさんで購入したこのカヴァー、必要に応じて萬年筆(別に限定しませんが)を挿せるようになっているのがポイントです。M800程の太さでも挿すことができますが、まだ革が固くて抜き差しが大変ですので、現状、もう少し細身のペンを挿しておりますが、これもいろいろと取り替えて楽しもうかと思っております。

2009年9月14日 (月曜日)

まずは下地

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 ひととおり身繕いが終わって、フーンとため息をつく「くま(仮名)」さん。このあとはゆったりと寝るだけ。お気楽極楽でうらやましい限りです。飼い主は段取りが悪いので、風呂から上がって一服して、さぁて寝ようかというところでやり残したことを思い出してはゴソゴソ・・・で夜が更けるというパターンの繰り返しです。
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 修理から戻ってきたルマン100ブライヤー。こいつをサビネリのパイプポリッシュで磨いてみようと思いました。この萬年筆、キャップはもちろん、首軸、胴軸、尻軸と全ての部分の模様や色の濃さがバラバラです。中古で手に入れたモノですから、前のオーナーの脂も吸っていることでしょう。綺麗に磨いてやれば気分だけでもすっきりするかと思ってのことでした。
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 なかなか汚れております。サビネリのパイプポリッシュ自体の色もありますが、何となく茶色くなっています。クロスの綺麗なところに液を付けては磨くということを繰り返すうちに、この茶色は見られなくなりましたので、これが汚れなのでしょう。

 このペン、嵌合式のキャップがたいへんに緩く、胴軸を握ってキャップを磨くと抜けてしまう、という状態でしたが、インナーキャップを交換してもらって実用できるようになりました。それでも、磨いているとキャップがカタカタ動いてしまいます。
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 交換したインナーキャップも返してもらったのですが、この写真のように嵌めてみると、とてもカッチリととまっています。小さな部品ですが、なかなか奥が深いようです。

 ブライヤーつながりでパイプポリッシュを使ってみたものの、気分がすっきりする以上の効果は得られませんでした。これも、根気よく続けていくことが大切なのでしょう。そして、つやふきんと自分の手、というのも使って育てていくことになります。他にも磨いてやりたい木軸があるのですが、それはまたの機会に。
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2009年9月13日 (日曜日)

無理ないわなぁ・・・

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 とろ~んとした目の「ちち(仮名)」さん。一昨日、脚の方だけお見せしましたが、その時、上半身はこんな感じになっておりました。家族の誰かと目が合うとささっと立ち上がってわんわんきゃんきゃん飛び跳ねるのですから、みんなが寝静まったらぐったりするのも当然。そら、無理ないわなぁ、というところです。
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 日曜日というのに平日並みの時間に起き出して、京都から「ワイドビューひだ」に乗ること1時間強。懐かしの大垣までやって来たのは「ラビットカー試乗会」に参加するため。

 阪神のジェットカーと並ぶ高加減速車であるラビットカー。実家が近鉄南大阪線沿線でしたので、旧大鉄系の古くて重厚な車両の中で、ひときわ軽快なラビットカーは大好きな「電車」でした。

 しっかり鉄分が身にしみていた高校生の頃には、増結用として活躍することが多かったこの系列。その後次々と廃車・解体されて、現存するのはこの編成のみです。

 車体更新を機に旧塗装に復元されたこの編成は、明日から営業運転に投入されるようです。2両編成ですから、大垣と揖斐の間を中心に活躍することになるのでしょうか。いずれにしても、色が違うだけで今まで走っていた車両と何ら変わらないのに、わざわざ乗りに行くというのは何とも酔狂。遠く関東地方から参加された方もあったようです。
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 それにしても鉄分の多い皆さん、同好の士としてうれしい・・・とばかりも言っていられません。何ともマナーの悪いのが増えたように思います。

 今回のイベントは募集100名。20mのロングシート車だから座席定員がそのぐらい、っていうのは鉄っちゃんなら知ってて当然の話です。にもかかわらず、6人掛けの席にデカいリュックを置きまくって3人で占領するグループとか、他人の顔が写ってもお構いなしに車内でやたらめったら写真を撮りまくるのとか。

 また、こういう手合いは車内を前へ後へとばたばた動き回るのですが、連結部のドア一つまともに閉められないのがほとんど。私らは車両形式によって力の入れ方を加減して静かにかっちり閉めてたものですが・・・・・。
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 こういう状態になると、撮れたら譲るのが基本。カメラ構えた他人の背中を写して嬉しい人はあまりいません。ここに写っている人たちはみなさん紳士的でしたので、こうして車両前面がほぼ欠けずに写っているのです。

 ここ養老駅で、撮影のために約40分間の停車中、他人の撮影は平気で邪魔するくせに、自分が写す時になるとおいこらどけっ、っていう人をいっぱい見かけて、ため息が出ました。

 鉄道が好きで知識も豊富。撮影機材も並外れている・・・から、偉いのですか? 窓を背に座っている人の顔の真横に顔を突き出して、窓外の景色を見ながら大声でしゃべっていた人、もう社会生活やめて欲しいです。

 ふと気づいたのですが、これ、萬年筆趣味の世界でも同じですね。ペンクリニックでやたら尻の長い人。これが実は某研究会の会員だった、ということで、某研究会そのものが批判されたり、嫌われたりしていることもあるとか。でもまぁ、無理もない話です。

 趣味に走っているのだから、他の人より好きで、知識も豊富なはず。さらに言うならその関係のチャンスも多くなる(する?)はずなので、前に出るばかりでなくて譲る心が欲しいものですね。
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 こういう状態で約5時間、同じ列車に乗り続けるのは「行」ですので、養老駅で脱落することにいたしました。養老鉄道の係の方にはご迷惑をかけましたが、養老の滝を見ることができましたし、次男も養老天命反転地で走り回って喜んでおりました。そういえば、養老天命反転地って、走ってはいけなかったんですね・・・。

 滝のマイナスイオンでリフレッシュして、ぶらぶら歩いて養老駅へ。大垣行きの電車に乗りこんでうつらうつら。しかし、今日の試乗会、解散地が西大垣駅でしたので、あと一駅で大垣、というところで、「あの」傍若無人な連中が乗り込んできました。たった一駅でしたが、これまた不愉快な思いをいたしました。

 大多数の参加者は紳士的で、いっしょに電車に乗っていても苦にならない人たちでした。それだけに、ごく一部のぶっ飛んだ連中の存在が残念です。こういう人たちをシャットアウトするいい方法はないものでしょうか。
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2009年9月12日 (土曜日)

どろなわ?

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 そぼ降る雨に打たれて立つエルヴィス。本当に久しぶりの雨の中、午後から神戸方面へ出かけました。申し訳ないことですが彼はおまけ。時間調整のためにどんなものかと見に来て、たまたまその前にクルマを停めることができた(駐車は不可。あくまで停車です。)ので、それこそ信号待ちの間にパチリ。彼が立っているのは神戸駅の南にあるハーヴァーランドという商業施設の一角。背後はメリケンパーク、という位置関係です。
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 残念ながらこのハーヴァーランド、できた頃ほどの活気があるようには思えません。ご多分にもれずビルの中には空きスペースが見られます。2駅東の三宮周辺と比べると明らかに寂しい感じです。

 その三宮駅から快速電車で東へ2駅行ったその南にあるのが、「海の手」六甲アイランド。萬年筆やカメラを愛でる傍ら、鞄を造ることもあるという名物店主のいる「ル・ボナー」さんはここにありますが、商業的に見るとここも相当寂しいところです。

 その六甲アイランドで、おぉこれはあやしい品揃え、と喜んで入ったお店には「閉店セール」の貼り紙。ちょっとひとひねりした家具や雑貨が揃っているそのお店で買ったものが上の写真のブツです。
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 実家から持ってきた書棚。ほんの少し奥行きが足りないために、スタートレック・ファクトファイルを収めることができません。正確には、それを入れると引き違い戸の一方が動かせなくなるのです。専用バインダーはアメリカ規格そのもの、レターサイズの用紙を綴じる3穴バインダーという変態ぶりゆえ、なかなかぴったりな入れ物が見つかりませんでした。

 今月いっぱいで閉店、というそのお店にあった棚。スチールの枠に棚をぽんとはめ込むだけ、という簡便さがアメリカン。果たして、困っていたバインダーを収めるのにぴったりなサイズでありました。
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 ちょっとものを置ける場所があるとそこにペンなどを放置して忘れてしまう私。リスの生まれ変わりなのではないかと睨んでおります。書棚は父を、そして鏡台は母を、それぞれ偲ぶ品ですが、買ってきた棚の置き場所に困った揚げ句、鏡台に場所を譲ってもらうことにいたしました。
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 誂えたように綺麗に収まりました。空いているスペースには「改訂版Xファイル」というパートワークが収まる予定です。私でもモノの整理ができるのだ、というところに軽い興奮すら覚えます。こうなると、次は萬年筆とその箱などの整理。実はその方が大変なのではないかと思いますが・・・・・。

 追い出された鏡台。この場所は、鏡台がこの家に来たときに最初に置いたところです。家の誰もこれを使っておりませんし、使わないなら処分してしまえばよさそうなものですが、なかなか思い切れずに今日まで抱えてきました。多分この先も、誰にも使われないままこの家にあることでしょう。
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2009年9月11日 (金曜日)

ツイスト・ペア

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 それにしても・・・な「ちち(仮名)」さんの寝姿。脚をやや高くして寝ると気持ちよいのは犬も人間も同じなのでしょうか。真っ白な2本の後ろ脚が、微妙に絡み合いつつケージに沿って放り上げられております。アングルや構図を変えつつ何枚も撮りましたが起きる様子すらありません。ですが、しっかり眼は開けているのです。
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 何を今さら、なものを二つ、並べて撮ってみました。三菱ジェットストリームの5機能ペンと、第4世代のiPod nano、黒いもの同士のツーショットです。

 ジェットストリームは、先日のJR京都伊勢丹でのペンクリニックの際に購入したもの。ペンクリニックでお世話になったらそのお店で何か買う、というのが基本ですが、セーラーの萬年筆はブライヤーやらマーブルエボナイトやら魅力的かつ高価なものが多くてパス。かねてから黒軸が欲しいと思っていたこのペンを買いました。黒赤青緑のボールペン4色にシャープペンシルと、普通ならもうこれ以上何も要らないという万能ペンです。

 一方の第4世代のnanoは、香港からやってきたケースに収まっております。液晶部までフルカヴァーというところが、液晶保護フィルムをうまく貼れない私にとってはポイント高いのです。液晶に何か表示されると真っ黒なケースを透過して見えるようになっております。
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 昨日の発表で旧機種になってしまいましたが、傷だらけになって部分的に劣化しているケースだけを新調して、本体にはさらに1年がんばってもらうことにしました。iPodは音質の面でいろいろいわれておりますが、結局のところ、ヘッドフォンを選ぶことで好みの音が得られるように思います。これまでも、さまざまなメーカーのいろんなタイプのものを試してきたのですが、興味がありながら手を出せないでいたのがBOSEでした。
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 醜いものをお見せして恐縮ですが、これがBOSEのインイヤーヘッドフォンを装着したところ。耳のくぼんだところにちょこんとのせる感じです。耳の中に押し込むカナルタイプですと、電車の中など、近くに喧噪な集団が居ても平気なほどで良いのですが、しばらく装着していると耳が「蒸れる」のです。さらにはタッチノイズもけっこう気になります。

 その点、この製品はすばらしくかけ心地がよく、耳も蒸れません。電車内で着けていますと車掌さんのアナウンスも音楽に被さって聞こえてきます。そのくせ、周りに元気なお母さんたちが集団で居ても大丈夫なのです。もちろん、音質は私の好みで、長時間効いていても疲れにくいように思います。

 ただこの、白と黒のツイストペアコードが目立ちすぎます。おしゃれに縁のない私にとっては、おしゃれなものはかえって邪魔になってしまうようです。
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2009年9月10日 (木曜日)

きれいきれい

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 柴犬は特にきれい好きな犬種だといわれますが、「くま(仮名)」さんを見ていてもそのことが実感されます。1日の終わり、後は寝るだけというゆったりした時間になると、こうして身繕いを欠かしません。大好きな敷物も、ある程度汚れてくると交換を要求するほどです。
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 昨日のウォーターマン、ボールペン用のラバーグリップを使ってペン先を引き抜こうとしたのですが、微動だにしません。壊してしまっては元も子もないので、首軸ごと超音波洗浄器に入れて洗うことにしました。
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 煙が立ち上るがごとく、インクがゆらゆらと出てきます。一応、一晩水に浸けた後のペン先ですが、どんどん水の色が濃くなっていき、最後には浸けた首軸がまったく見えない状態になりました。

 特徴ある形の超音波洗浄機。実は入れ歯洗浄用です。これだけインクやら洗剤やらを入れて洗浄していると、入れ歯を洗う気にはなりませんね。
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 すっきり綺麗になったところで観察。スリットは綺麗に同じ幅です。ペンポイントは残念ながら七三分け。ウォーターマンでまともなものに出会ったことがありません。この程度ならまだマシな方です。

 インクカートリッヂもコンヴァータも手元にないので、とりあえず浸けペンで書いてみますと、絵に描いたようなガリガリくん。左右の段差もほとんどなく、ペンポイントも変な形というわけでもないのにひどい書き味です。
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 ペン芯側を見るとけっこう痛めつけられたあとがあります。何をされたのでしょうか。私はそんなことをした覚えはありません。ペンにはいつも優しく接しております。

 あまりにもひどい書き味なので、ペンの角度を変えてみました。私はけっこう寝かせる方なのですが、それをボールペン並みにグッと立ててみたところ、すばらしくなめらかな書き味になりました。どうやら、かつての私はこの角度で書いていたようです。

 さて、クリップも取れてしまっている古い鉄ペン。こうなると、研いでみたいという気持ちが出てきますが、ここはぐっと我慢の子。もう少し情報を集めて、できる範囲で手を入れてみようと思います。
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2009年9月 9日 (水曜日)

あんまりな姿

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 おやすみ中の「ちち(仮名)」さんをストロボ撮影。開いている目が妖しく光っております。いちおう女の子ですので、こういう写真を公開するのは可哀想なのかも知れませんが・・・・・。

 彼女は最初、こんな姿で眠ることはなかったのですが、「くま(仮名)」さんを見習ったのでしょうか、最近はこんな姿で寝ているのをよく見かけるようになりました。
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 こちらも、なかなかにひどい姿です。萬年筆愛護会の皆さんに叱られること必至ですね。ペン先で固形化しているインク。何年前からこの状態なのでしょうか。実はこのペン、使っていた記憶がないのです。

 クリップがとれてしまったところで使うのをやめたのでしょうか。あるいは、落とし物か何かだったのをそのまま抱えてしまったのでしょうか。いろいろ考えながら、とりあえずペン先を洗ってみました。
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 ウォーターマンです。品位表示が見あたりませんので、鉄ペンでしょうか。水洗いをしてペン先をぬぐい、手を拭いてカメラを構えたら、切り割りからインクがにじみ出してきました。しっかりと洗浄すれば使えるかもしれない、と期待を持たせる状況です。

 例によって、超音波やアルカリイオン水、ロットリングクリーナーなどを駆使して洗浄しましたが、これまでのところ芳しい変化はありません。これは・・・ペン先を分離して洗えということか・・・と早速ゴム板ではさんで引っ張るのですが、はずれません。

 この先を記事にする予定でしたが、どうにもこうにもはずれないので、明日、万力などの助けを借りて続行したいと思います。

2009年9月 8日 (火曜日)

何かある・・・

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 ケージから出してもらって、いつものように縄張りをチェックして回る「くま(仮名)」さん。この表情、何か気になるものを見つけたようです。視線の先にあるのは、来客に出した茶菓子の残りと、ソフトバンクのお父さん。お父さんはぬいぐるみだ、と見切ったようで、しゃべらさない限りは反応しません、それよりも残ったお菓子の甘い匂いが気になっているようです。
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 納戸の整理をしていた飼い主も、懐かしいものを見つけました。ホコリをかぶっておりますね。そこら辺の雑貨屋さんで売っているような、ありふれた小物入れです。どうやって手に入れたのか記憶がないのですが、結婚した当時からコンピュータの脇に置いて使っていたもので、なくしては困る大事なものを入れるのに使っておりました。

 で、何やらごちゃごちゃと、大事なものを入れていた・・・という割にはどうでもいいものばかり入っておりましたが、その中にペンが2本ありました。さては埋蔵ペン? キャップをとる手に力が入ります。
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 クリップのない変なのは後回しにして、まずはごく普通の方から。EXCEEDって書いてあるので三菱のボールペンだろうな、と予想してその通り。おもしろみも何もありませんが、これは書類を大量に書くシーズンに備えて買ったもの。入試関係の書類はもちろん、成績関係その他の保管すべき書類もすべてこれで書いていたのです。私にも、1本のペンで何でも書くという時代があったのです。

 油性ボールペンのねちゃっとした感じが嫌だったことと、手持ちの萬年筆が今ひとつ書き味の良くないものばかりだったこともあって、良く活躍してくれました。萬年筆は買ったそのままを書いて慣らすものと信じていた、懐かしい時代ですから、書き味が悪いのは自分のせいだと思っていたわけです。
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 その後、偶然入った新宿伊勢丹で大橋堂の実演販売に出会い、まんまと買ってしまった1本で萬年筆についての考え方が変わりました。その人の持ち方や書き癖に合わせる、という当たり前のこと。触れてはいけないタブーのような部分でしたが、実演販売で次々ペン先を取り換え、軸を代えて試筆を繰り返す中で「あぁ、これでええんや」と、目から鱗が落ちた思いでした。

 その結果、うち捨てられてしまったのが今回出てきたもう1本のペンなのです。高価な萬年筆。書き味が悪いのは自分が悪い、と信じて、次第に使わなくなっていった1本。明日はこのペンをじっくり見ていただこうと思います。


2009年9月 7日 (月曜日)

夏と秋

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 夜の9時を過ぎたあたりで、まるでマサイ族のように何度も何度も跳ね続ける「ちち(仮名)」さん。家族はこれを見ると、まぁええから、早うしなさい、と声をかけるのです。軽く30回以上飛び跳ねると、彼女は立った姿勢で動きを止め、下腹(どこ?)にぐっと力を込めます。

 ことを済ませた彼女は、それを踏まないように気をつけながらトイレスペースを出て、居住スペースへ移ります。あと始末をしてもらっているときの様子が上の写真なのです。

 幼い頃の「くま(仮名)」さんの場合、朝起きてみるとそれにまみれていた、なんてことが頻繁にありましたから、やはり「ちち(仮名)」さんは「くま(仮名)」さんよりお利口さんなのだろうと思います。
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 最近はあまり見ることのなくなった見事なヘチマです。昔、こうやって育てたヘチマを最後にはお風呂であかすりタオル代わりに使っていたことを思い出します。たった一人の物静かな先生が、毎日丹精してここまで育て上げました。南側の運動場に面した部屋ですが、例年になく涼しい夏を過ごせたようです。
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 夏と言えばやっぱり朝顔。蒔いたものではなく、どこかからやって来た種が芽を出してここまで育ったものです。何やら鉄の柵のようなものに巻き付いておりますが、これはつるバラを這わせるためのアーチの一部です。

 この朝顔、私が授業をしている教室の真ん前に咲いております。6年ほど前、この場所に、生徒会の計画に協力してブロックを積み、間口25メートル、奥行き1.5メートルほどの大花壇を作りました。今では体力的にとても無理でしょうが、こうして花が咲き誇るのを見てられるのは楽しいものです。
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 ごちゃごちゃした写りですが、朝顔の花ではない丸いものがバラの実です。実りの秋というぐらいですから、バラも実ぐらいつけるだろうというところですが、あまりに実をつけすぎると樹勢が弱ってしまうので、普通は実をつけさせないように手入れするのだそうです。

 このつるバラは、地中深く基礎を埋め込んだアーチに巻き付いて傾かせてしまうほどの勢いがありますから、少々実がついても大丈夫でしょう。ここから落ちたり、鳥に食べられてよそへ運ばれたりした種が新しいバラになって出てくるのも楽しみです。
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 夏を代表する花と秋を代表する花の競演です。ここはもともとコスモスが生い茂っていた場所で、そのほかの草花はみんな負けてしまっておりました。この朝顔、先ほどのバラに絡んでいたものと同じ種類だと思われますが、なかなかの生命力です。

 朝夕はちょっと寒いな、と感じるこの頃ですが、それでも日中はじっとり汗が滲んできます。夏から秋へと移り変わるこの時期。空調の効いた室内でずっと過ごしていると見過ごしてしまいますが、外に出て一回りしてみると、少しずつ夏が思い出になり、しっかりとした足取りで秋が近づいて来ていることに気づかされます。
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2009年9月 6日 (日曜日)

見事にハマる

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 小柄な体を精一杯伸ばしてワンワンと訴える「くま(仮名)さん。犬の生活はたいへん規則正しいといわれますが、我が家のわんこたちは飼い主がBlogを更新する頃になると「そろそろケージから出してもらえる時間」とばかり吠えまくるのです。ここで相手になると「吠えたら出してあげますよ」という約束をしたことになるのでぐっと我慢。やがて落ち着いて静かになったところで優しく話しかけてケージの戸を開けます。

 ずっと出しておいてやるという選択肢もあるのですが、平日の昼間はずっとケージの中で過ごしていますので、お散歩を充実させて、できるだけそちらで発散させてやることにしております。
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 昨日の主役はこのノブレスになるはずでした。川口師のペンクリニックに連れて行くため、インクを吸入しようとした瞬間、首軸が消えました、東急ハンズ心斎橋店のオリジナルインク「侘」のボトルの中にお隠れ遊ばしたのです。

 さっそく古い菜箸を使ってサルヴェージしましたが、その時は慌てていて写真どころではなかったので、あらためて「再現」したのが上の写真。箸がインクに染まっているのが当時の惨状を物語っております。

 原因はコンヴァータの不適合。やはりねじ・バネ付きのコンヴァータでないと無理なのでしょうか。純正品はすでに無いそうですし、ロットリングのコンヴァータを挿すと抜けなくなるという話も聞きました。手持ちの中ではウォーターマンが比較的良さそうでしたが、ペリカンも試す値打ちありとのことでしたので、じっくり検証してみようと思います。

 ちなみに、コンヴァータを装着した状態で持ち歩いた後、胴軸を外してみたらこんな状態。これでは恐ろしくて持ち歩くことができません。やはりカートリッヂで使うしかないのかもしれませんね。
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 午後からご無沙汰しているル・ボナーさんを訪ねますと、懇意にされているお客さんが店主のイタリア旅行に「難癖」をつけている最中でしたので、早速われわれ夫婦も参戦。完膚無きまでに叩かれた店主、さすがにややムッとされていたことと拝察しますが、そこはイタリア人を自称されるだけあって最後まで楽天的に物事を考えようとされていたのが印象的でした。

 素晴らしいけれど寂しい街、六甲アイランド。ル・ボナーさんへ行くついでに立ち寄ったショッピングセンター内の雑貨屋さんにはたいへん魅力的な「変なもの」があふれておりまして、しばし時間を忘れてお店を巡っておりました。
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 長女が12歳の誕生日に一番の親友から贈られたというお弁当箱。当時の彼女の体型から連想したものか、トトロが描かれております。これが少々古くなってきましたので、品揃えが気に入った雑貨屋さんで、ごくごく普通のお弁当箱を買いました。ポップなものと渋めなもの、どちらがよいのかとテレビ電話で現物を見せつつ意見を聞いて、結局渋めのものを選びました。

 古いものは内ブタにお箸をセットするようになっているのですが、買ったものにはそういう仕掛けがありませんので、お箸もいっしょに持ち運ばなければなりません。それを考えてできあがったのが次のセットです。
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 いやぁ、実に渋いです。女子高校生が持つお弁当箱とは思えません。しかし彼女は、家族で食事に行くと、ハンバーグ定食だの唐揚げ定食だのを注文する兄弟を尻目に「お造り定食」を注文し、返す刀で枝豆まで頼んでしまうという、名うての「オヤジ」なので、このぐらいがちょうど良いのかも知れません。

 けれども、これを見た長女はなぜか不満そうに、「耐久性が・・・」というのです。そんなにもろいものではない、数年は使えるはずだと言いましたら、耐久性に難があるのは弁当箱ではなくお箸の方である、とのお答。紙の袋に入ったお箸では数回使用するのがやっとで、1週間もたないだろう、というのです。
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 いくら何でも、我慢もここまでです。星一徹よろしく買ってきた弁当箱を放り投げ、「なんじゃぁあ!」と叫ぶ・・・のではなくて、最初はくすくすと、そして次第にゲラゲラと笑い転げる父。

 割り箸だったら毎日新しいのを持って行くでしょうし、第一、これは割り箸のようで割り箸でない、っていう「変なもの」なのです。そうは言ってもきっちり「わりばし」って書いてあるじゃないかと抗弁する娘に、より一層激しく笑うひどい父親。もう、悪魔ですね。

 それにしても、どこの世界に わりばし と書かれた割り箸があるでしょうか。それに、袋に入っている状態でも「ちらっ」と気になる文字が見えますね。鉛・・・でしょうか。

 そう、これは分度器ドットコムさんで手に入れてきた割り箸鉛筆。袋に書かれた「おてもと」の文字もいい味を出しております。まさかと思いつつ、袋から出してみますと、悪い予感が的中。文字の書かれたあたりで2本が微妙にくっついております。接着剤か何かでついている感じでしたが、はずれてしまっては元も子もないのでそのままそぉっと袋に収めました。
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 こうやってお馬鹿なことをやってられることに感謝、です。家庭はやっぱり、なんだかんだ言ってもお互い笑えるところ、安らげるところでないといけませんね。

 未曾有の不況の中、生活のために身も心も削って仕事に打ち込む人が増える中、ほったらかしにされてしまう子供が増えてきています。子どもを育てるために必死で働いているのに、子どもの心に隙間ができてしまう、何という皮肉なことでしょう。家でニコニコ笑える人が一人でも増えるような、そんな世の中に変わっていくとよいなぁ、と切に思います。
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2009年9月 5日 (土曜日)

卑しさと優しさ

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 昨日紹介しましたノブレス。洗浄したもののまったくインクが出ませんので、JR京都伊勢丹で開催中のペンクリニックで川口師に診ていただきました。劇的な変化で、たいへん気持ちよく書けるようになったことに感謝。そのあと夕食を摂り、さぁ帰ろうと近鉄京都駅から特急に乗り込んだのが20時15分。下車駅まで30分、自宅へ着くのは21時頃の予定でしたが、20時30分、電車は本来通過するはずの駅で停まりました。

 京都市の南部、伏見にほど近いこの駅。停車した特急の車内から撮った1枚、地元の人ならこの写真の不思議さに気づかれると思います。京都方面行きのホームに、反対方向へ向かう列車の案内が出ております。ほぉ、夜遅くなるとここで折り返す列車があるのか・・・とも思いましたが、そういう不自然な列車はありません。結局列車が来ないままこの表示は消え、ホームの照明も落ちました。

 次駅との間の線路沿いで火災発生のためしばらくお待ちを、とのことでしたが、やがて送電が止まり、車内も駅構内も非常灯のみという状態になりました。その非常灯も時間の経過にともなって消え、冷房の切れたまっ暗な車内で、駅前のコンビニエンスストアで買い込んだ清涼飲料水を謝罪の言葉と共に乗客に配る車掌氏。
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 しかし、ペットボトルを受け取りつつ、感謝ではなく罵声を浴びせる人々。そのほとんどが勤め人であれば役職者だろうと思われるオッサンたちでした。同じオッサンとして大変に悲しく、情けなく思われて、iPodの音量を上げて目を閉じました。

 やがて、混乱に備えて駅に派遣されていた警官から、運転再開の見込みが立たないので全員タクシーで帰宅するようにとの指示がありました。

 駅前広場に降りる階段にまで人が並ぶ状況。整理と案内のためそこにいた車掌氏に、またも容赦なく罵声が浴びせられます。運転打ち切りは沿線の火災によるもので近鉄に問題はありません。むしろ切符を買った、すなわち輸送契約を交わした人々を何とかすべく必死に動いてくれているのですが、なぜ電車を動かさないのか、とか、さっさと火を消せだとかの無理難題。
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 ひとしきりがなり立てると、傍らにいた奥さんと娘に「へっ、言うたったぁ。あほ車掌、これぐらい言うたらなわかりよらへんねん。」と胸を張るオヤジ。

 それを見ていて、なぜだか無性に腹立たしくなって、「オッサンええ加減にせぇや。何を訳のわからんこと唄うてるねんっ!」とつぶやいてしまいました。これが思いの外良く聞こえてしまったようで、オヤジではなくその奥様とお嬢様に目で殺されそうになりました。

 オヤジは周りにいた人々にも自分の正しさ(?)を訴えかけ、味方を増やそうとしておりましたが、運良く到着したタクシーに捨て台詞と共に乗り込んで去っていきました。無茶苦茶言うオヤジにも腹が立ちましたが、その腹立ちを口にしてしまった自分もあのオヤジと同じように卑しく、情けないのだと思って、少し落ち込みました。

 その時、ある女性が声をかけてくださいました。聞けば教え子のお母様。知人に迎えに来てもらったからいっしょに乗って帰らないか、というお誘いです。思わず、ありがとうございます、と言いそうになりながらも、気になることがあったので適当に誤魔化して辞退しましたが、本当にありがたく、温かい気持ちになって、先ほどまでの腹立ちは雲散霧消してしまいました。
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 気になること、というのはお腹の具合。これはタクシーに乗っても時々止めてもらわねばならないかも・・・と思っておりましたので、同じ方面へ帰る人たちが乗り合いでどんどん出発するのを見送って、列の最後尾についていたのです。やがて、私と青年、最後の2人となって、彼と私は同じ方向へ帰ることがわかりました。

 お先にどうぞ、私は次ので、と譲っても乗ろうとしない青年。それではと彼といっしょに乗り込んだタクシーが、彼の降りる駅に到着したとき、彼は、財布の中の紙幣をあるだけ出して「何とかこれで」と言ったのです。そう、彼はこのタクシーが鉄道代行輸送と知っていましたが、その中身がどういうものかを理解しておらず、所持金が少ないのが気になってタクシーに乗れなかったのです。タクシー待ちの列の先頭近くにいながら財布を覗いては列の後ろへ回る、ということを繰り返していたのは、そういうわけだったのです。運転を打ち切った列車の乗客、腹具合を気にしていたオッサンと懐具合を気にしていた青年とが最後に残った、というわけです。

 偶然とはいえ、彼と同じ車に乗り合わせたことを喜びました。聞けば彼は電車が動くまで待つしかないと思い詰めていたそうです。ほんの少しだけですが、彼を助けることができて、思いやりで言葉をかけてくださった教え子のお母様の気持ちにもお返しができたように思いました。
 

2009年9月 4日 (金曜日)

ちょっとカジった・・・

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 とりあえず目につくものはかじってみる、それが「ちち(仮名)」さんの基本方針です。まぁそれがワンこというものでしょうけれど、彼女は特にガシガシかじりまくってストレスを発散するタイプのようです。

 かじられているキャップは、ケージを構成する金属棒の先端部で犬が怪我をしないようにかぶせられているものですが、すでに表面がボコボコになっております。それでも破れたりせず、しっかりと役目を果たし続けているあたり、さすがペット用品大手の製品、と感心させられるところです。
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 モンブラン・ノブレスと思われる萬年筆。中学から高校にかけての頃の私は、暇さえあれば近所のダイエー(懐かしい!)に行って、文具売り場のガラスケースをのぞき込んではため息をついておりました。そこに鎮座していたステンレス軸のノブレスが猛烈にかっこよく見えて、欲しくて欲しくてたまらなかったのです。

 年が明けると、そう、子どもの特権、お年玉です。三が日が終わるのを待ちかねてダイエーに向かう私。今日ばかりはため息ではなく深呼吸を一つして、「これください」と胸を張る私。胸を躍らせながらまっすぐ帰宅した私。けれども、愛すべきノブレスは一筋のインクも流そうとはしなかったのです。目の前の白い紙は、下敷きを使わすに書かれたノートの次のページのようでした。
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 ステンレスのボディにマッチする銀色のペン先。まさしく鋼鉄、何をどうしてもそこからインクが流れ出てくることはありませんでした。買ったお店には冷たくあしらわれ、親にはお前の書き方が悪いからペンがダメになったのだと叱られた、悲しく、情けない萬年筆デビューでした。

 某オークションでこのペンを見て、痛い記憶がよみがえりました。どこにもノブレスと書かれていませんでしたが、金張りで金ペン。あの日のノブレスより数段上等なペンです。梱包を解くと、これも重厚な茶色いケースの中に、写真のような状態でペンが収められていました。

 「おぉ、何と珍しいコンヴァータだ!ショートタイプでこんなのがあるのかっ!」と胸躍らせながら胴軸を外すと、そこにも見慣れたコンヴァータが挿さっておりました。
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 さっそく慣れた(?)手つきでノブを回すとあら不思議。ピストンが降りていくのではなくノブがせり上がっていき、ポロリと外れてしまいました。30年の時を経て再び降りかかるノブレスの呪いなのでしょうかっ・・・。

 と、焦っているのは私だけ。珍しいコンヴァータに思えたのは、ショートタイプのカートリッヂにコンヴァータのリムが被さっていたもの。おそらくは前のオーナーが、しばらく使わず放置しておくうちにネジがゆるんで外れたものでしょう。何かわからないけれどどっかの部品だからいっしょに入れとくか、ってなことだと思われます。正解は次の写真です。
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 落ち着いたところでペン先を水洗いすると、真っ青な水が流れ出てきます。色が薄くなったところで蛸壺に浸けること3日。恐ろしいことに蛸壺は真っ黒な水で満たされておりました。

 少なくともブルー系とボルドー系のインクが使われていたようです。ボルドーではなく黒インク、あるいはその両方が使われていた可能性も否定できません。アルカリイオン水やらロットリングクリーナーにつけ込んでは超音波洗浄、ということを続けること1週間。ようやく、透明な水しか出てこないようになりました。

 生半可な知識をちょっとかじっただけの初心者ゆえのお笑い話でありました。めでたし、めでたし。
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2009年9月 3日 (木曜日)

みんなやってます

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 何ともすさまじい姿で寝ている「くま(仮名)」さん。こういう姿できめるスケート選手がおりましたが、それが話題になると日本全国そればっかり。先日の選挙もそうでしたが、みんながこれだというと無批判に自分も乗っかる。そういうところが大嫌いです。しんどいだろうなぁと思われても自分が気持ちよければ好きな姿勢で寝る、犬は本当にいいですね。
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 昨日も登場した書かざる君に載っているのはPILOTスーパーのピンク軸。本来はPILOTスーパー○○○と数字が入るのですが、肝心の数字を失念してしまいました。ゴムサックが硬化していたのを修理してもらいましたので元気にインクを吸い込みます。スイッチフィラーとでもいうのでしょうか、吸入部の末端にあるレヴァーを何度か動かしてインクを吸入する方式で、この時代のPILOT製萬年筆によく見られる方式です。
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 write no evilっていうのはどう訳せばいいのでしょうか。「書くのは悪」ってことでやっぱり「書かざる」なんでしょうか。ピューター製と思われる何とも愛らしいお猿さん。このシリーズは国内の文具店などでも見かけますが、とんでもない値段で売られておりますね。

 で、肝心のペンは14Kのペン先を持っており、とてもスムーズに書けます。このあたりはやはりPILOTで、今まで外れというほどのものに出会ったことがありません。ちょっとガリッとするなぁ、というときでも、ルーペで覗いて爪でぐいっとやるとたいていスムーズになります。しかし、そこからさらに調整してもらうと、得も言われぬ素晴らしい書き味になります。

 このところ、調整や修理に挑戦する人が増えておりますので、私のような「してもらうだけ」の人間にとっては心強い限りです。やはり調整はうまい人にお願いするのが得策。みんなやってるからといっても、私は手を出さないようにしております。
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 旧いものをありがたがってはいけませんけれど、なんとも美しいペン先です。有名なペン、高価なペンが持てれば嬉しいことは確かですが、やはり萬年筆は使ってなんぼです。次世代に伝えるという目的でもない限り、ガシガシ使ってあげたいものです。

 萬年筆を愛でるというのはあくまで趣味ですから、多くの人がこうやってるから・・・というのを敢えてハズして、自分の好きなものを好きなように楽しみたいものですね。まぁそういうのを天の邪鬼というのでしょうけれど、向き不向きを考えておいしいところを楽しむのがよいのだと思っております・・・・・。

2009年9月 2日 (水曜日)

チョーク箱

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 伸び上がって食卓を凝視する「ちち(仮名)」さん。彼女は体が大きいので、この姿勢を長く続けても平気です。おとなしく寝ていたのですが、飼い主が帰ってきたことをエスカルゴのエンジン音で察知してキャンキャン鳴きながらお出迎え。そう、飼い主が帰ってくるとたいてい食事をしますので、何かお相伴させて、と訴えるわけです。

 この撮影中、「くま(仮名)」さんが飼い主の膝に脚をかけておねだりしていますので、「ちち(仮名)」さんもいっそう気合いが入るというわけです。ちなみに写真の下の方に見えている合板が、先日新たに設置された「かじりガード」です。
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 ドナムさんという骨董店で見つけました。北欧の幼稚園で使われていたカギ付きのチョーク箱です。実はこれ、手元に届いてから少々焦りました。附属のカギは曲がっているけれど開け閉めは可能、ということでしたが、これがなかなか開かないのです。ようやく蓋が開いたときには、カギはさらに曲がって悲惨な状態になっておりました。

 さらに開けてびっくりチョーク箱、でして、当たり前かもしれませんが、中にチョークが入っておりました。北欧のチョークなのでしょうか。きっと向こうの幼稚園の、若くて綺麗な先生が、白魚のような指でこのチョークをつまんで・・・などと想像をふくらませておりましたら、「あっちの幼稚園は、ほとんどヴェテランの先生ですよ。おぢさんも多いんじゃないかな。」と突っ込みが入りまして、夢はもろくも崩れ去ったのでした。
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 日本ではほとんど見られなくなった、はっきりと両端の太さが違うチョークたち。これの細い方をつまんで太い方を黒板に当てて書くのだと習って、どうにも釈然としなかった思い出があります。

 先ほどから後ろに写っているのは、大きさ比較のためのプラチナ3776ギャザード。ペンを支えているのは知人のアメリカ土産、「書かざる」です。みざる、いわざる、きかざると同様、書かないように両手が鎖で拘束されているのです。

 比べてみるとわかるように、黒板についているチョーク受けの箱がすっぽり入りそうな、けっこう大きめのチョーク箱です。職員室から最も遠い場所にある教室で授業をしているのと、生徒にチョークで書かせることも多いのとで、いったん職員室を出たらその日一日戻らなくても済むよう、たっぷりとチョークを持って行く必要があります。そんな私にこのチョーク箱はぴったりなのです。
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 なんでチョーク箱にカギが必要なのか、と見る人見る人言うのですが、私は必然性があると思います。蓋の裏側に見えるのが「カギ」の本体。これが、箱の内側に設けられた切り込みと噛み合って、蓋が開くことを防ぐのです。チョークを満載した箱を落としたり、不用意にパカッと蓋が開いたりしたら面倒なことになりますから、けっこう便利な機能だと思うのです。
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 しかし、問題はそのカギなのです。スムーズに回らない上にほぼ90度に捻られた状態になっていて、今すぐにでも折れてしまいそうです。普通ならここで、カギを閉めることをあきらめて末永く幸せに使うところなのですが、残念ながら私はそんなに素直な人ではなかったのです。中を開けて見れば、何か解決策があるかもしれない(中を開けたら最後、もう元には戻らないかもしれない)という悪魔の囁き。こういう時にはなぜか危険な方を選んでしまうものなのですね。
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 近づきすぎてボケてしまいましたが、曲がってしまったのをペンチで修正された哀れなカギと、カギ穴、そしてマイナスドライバー。ドライバーの刃の幅がカギ穴の長い方とほぼ同じであるのがわかります。すでにネジが外されておりますが、このカギ穴のプレートを外すと、中にごく極単純なシリンダーがあるだけ。シリンダーの溝にドライバーをはめ込んで回すと施錠解錠が簡単にできてしまうのです。

 これで方針は決定しました。机の引き出しをあさると、どこのカギやらわからないものが数本転がっております。これをを削って、チョーク箱のカギを造ってしまえばよいのです。それも、紛失しても困らないように数本造って、職員室と授業をする教室に常備し、さらにはキーホルダーにも付けておけば完璧でしょう。果たして、そんなにうまくいくものかどうか。でも、やってみなければわからないのです。
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2009年9月 1日 (火曜日)

トレドの日・9月

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 ご機嫌でお散歩中の「くま(仮名)」さん。やはりわんこといったらお散歩ですね。彼女はメタボ気味なのでお散歩から帰ってくると水だけ飲んでドテッと寝そべっておりますが、それでもお散歩は大好き。熟睡しているかに見えても、飼育係である長男が身支度を調えてケージの戸を開けるとさっさと玄関に向かって歩いて行きます。
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 スーツ姿のおっさんが出てくると、また一月経ったのだなぁ、と実感します。先月とかわり映えしない絵柄ですが、今月抱えているのは赤のトレド。M700とM710はよく小トレドなどといわれますが、考えてみれば失礼な話で、現行でトレドといったらこちらが本家。むしろ大きい方が派生モデルな訳ですから、このサイズのはトレド、M800ベースのものを大トレドと呼ぶのがよろしいのでしょう。

 トレドにまつわるいい話、というのはこの1本に関してはありません。他のトレドたちがインク入りなのに対して、赤の大小はいずれも未吸入。ペン先にインクをつけての試筆で、「まずまずの書き味で問題なし」と確認しただけです。

 さんざん言われている黒いインク窓。これが赤い樹脂だったら、個人的には好きになれませんが、黒と比べてどうなのでしょう。いっそ透明でも良かったように思います。でもそこはメーカーですから、そのあたりも比較検討してこの黒い窓になったのだろうと思います。その際のプロトタイプなんかが流出したらおもしろいですし、ペリカンですからいかにもありそうです。
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 大小のトレドを並べてみると、相似形ではないのがよくわかります。目につくのがインク窓の長さ。実際、重たいM900系のボディに長いインク窓があると割れやすそうに感じられて不安になるかも知れません。黄トレドは知らないのですが、附属してくる小冊子、いつからこのデザインになったのでしょうか。トレドといえばこの黒い表紙の冊子というイメージも過去のものになったのですね。

 余談ですが、なぜかM910の方には同じ冊子が2冊入っていました。まったく同じ読めないサインで、番号も同じ。この910はマレーシアから来たものですが、海外から持ってくるとこういう変なことがちょくちょくあっておもしろいです。
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 歴代のシルヴァー系トレドの天冠を並べてみました。左端が最初のM910。次にM910レッド、M710レッドときて、M710はいわゆるプリントと彫り。M710の天冠、なかなかデキがよろしいですね。いわゆるペリカンの少子化もしっかりわかります。

 さて来月は大の月。手元にはもう大トレドがないので、来月はどうしましょうか・・・。